｢雲南の花嫁｣イントロダクション

雲南への敬意と愛情がたっぷりと注ぎ込まれた、キュートなラブストーリー。

(2008/10/16)

現在中国では、北京や上海など急激な発展を遂げ近代化の一途をたどる都市がある一方、美しく壮大な自然の中で生活している少数民族も未だ多く存在する。本作は、そんな中国の中で最も多い25の少数民族が暮らす雲南省の、イ族のしきたりをモチーフにした、キュートで心温まる初々しい新婚カップルのラブストーリー。「雲南の少女」(02)でデビューを飾ったチアン・チアルイ監督が手掛ける。「結婚した男女は3年間別々に暮らし、その間は結ばれてはならない」というしきたりの元、それでも愛する人と片時も離れたくないというけなげな思いの狭間で揺れ動く花嫁フォンメイを演じるのは、アジア国内だけでなく国際的にも注目を集めているチャン・チンチュー。型破りなことを次々とやってのける花嫁フォンメイに戸惑う、花婿アーロンには、本作が映画デビューとなるイン・シャオティエンが挑む。雲南に魅了された監督が、“雲南3部作”の2作目として撮りあげた、雲南への敬意と愛情がたっぷり注ぎ込まれた珠玉の作品。