マスク・オブ・ゾロ
ロマンスあり、コメディありの痛快娯楽ヒーロー活劇!
(2009/05/21)
ジョンストン・マッカリーの大衆小説を「007/ゴールデンアイ」(95)のマーティン・キャンベル監督が、剣術アクションあり、ロマンスあり、コメディありの痛快娯楽ヒーロー活劇に仕上げた。単純明快なストーリーながら、これこそエンターテイメント!といった魅力を余すことなく凝縮している。かつてダグラス・フェアバンクス・シニアやアラン・ドロンが演じた伝説のヒーローを演じたのは、「デスペラード」(95)のアントニオ・バンデラス。荒々しくてセクシーなのに、どこか抜けている愛すべきヒーローを好演している。バンデラス自身が行った華麗なフェンシングの妙技も必見。風格と貴族の気品漂う1代目ゾロを演じた「羊たちの沈黙」(91)のアンソニー・ホプキンスの存在感はさすが。新旧2人のゾロの対比も面白い。文句無しの美しさで、輝くばかりのエレナを演じたのは「シカゴ」(02)のキャサリン・ゼタ=ジョーンズ。彼女とゾロが納屋で一騎打ちをするところは、本作屈指の名場面と言えるだろう。
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