ギネ 産婦人科の女たち
[第7話]
榎原(中村橋之助)と須佐見(國村隼)の判断で、奈智(藤原紀香)は産科への復帰が許された。産婦人科に戻ってきた奈智の雰囲気は、以前と違い、どこか余裕があるようにみえる。11/25放送
一方、玉木(上地雄輔)と嶋(本仮屋ユイカ)の2人は、来年、アメリカに留学することが決まった。
美和子(西田尚美)の死をめぐる裁判では、慎一(八嶋智人)側の弁護士・岸本(半海一晃)が強引な手法で裁判での勝利を勝ち取ろうと画策していた。証人席に立った紀子(松下由樹)と病院側の弁護士・瀬川(内田有紀)は、事実を正直に述べていたが、岸本は奈智が手術の数時間前に立ちくらみで倒れたことを持ち出して、病院の体制不備を印象付ける作戦に出る。奈智が今までに何度も立ちくらみを起こしていることに、上司として気づかなかった紀子はショックを隠しきれない。
産科のスタッフは相変わらず忙しい毎日を送っていたが、奈智と桧口(板谷由夏)は美和子の死をめぐって確執がうまれていた。桧口にとって美和子は、高校時代の友人・慎一の妻。美和子の死を「早く忘れたい」と述べた奈智が許せなかったのだ。
そんなある日、ERに慎一の娘・優美(吉田里琴)が学校の先生に付き添われてやってきた。学校で割れたガラス片で負傷してしまったのだ。ERの飯村(川渕良和)は縫合するが、なぜか血が止まらずに患部から血が染み出てくる。ところが、知らせを聞いて駆けつけた慎一と岸本は、すぐに優美を連れかえってしまったのだ。岸本は「裁判に支障が出る」といい、慎一が医師と話をすることも許さない。
通常なら止まるはずの血が止まらない――優美の症状に疑問を抱いた飯村は、血液内科・柊(長谷川博己)に相談する。柊は奈智の元夫だ。優美が美和子の娘だと気づいた柊は、美和子の血液サンプルを探し始めるが、美和子は手術の際に大量輸血をしており、全て他人の血に入れ替わっていた。たまたま、研究用にとってあった美和子の血を桧口(板谷由夏)が持っており、それがきちんとした了承を得たものだったことから、柊は桧口の協力で美和子の血液を調べはじめた。
検査の結果、美和子は10万人に0.5人といわれる遺伝性の血液凝固疾患・フォンビルブランド病だということがわかったのだ! 血小板と血管の損傷部をつなぐ因子の欠損が原因で起こる病気で、治療法はあるものの、現在の医療ではフォンビルブランド病を未然に発見するのはほぼ不可能といわれ、その多くは外科手術などの際に血が止まらないことで発見されるという厄介な病気なのだ。縫合しても血が止まらなかった美和子の娘・優美もフォンビルブランド病だと思われる。
いよいよ、奈智が出廷する日。
慎一側の岸本は、奈智の行った緊急の帝王切開手術は必要のない手術だったと追及する。その上、奈智が慎一に対して「美和子のことを早く忘れて前に進みたい」といったことを発表した。そのうえで、「美和子さんを殺したのは、貴女だ!」と糾弾する。
その時、傍聴席にいた桧口(板谷由夏)が手を上げて立ち上がった――。
桧口は、美和子がフォンビルブラント病であったことや、事前の発見がほぼ不可能であったことなどを証言したことで、裁判は一気に形勢逆転した。
翌日、奈智は慎一に会いに行き、娘さんはフォンビルブラント病なので早めに治療を始めるように勧めた。さらに、「美和子のことを早く忘れて前に進みたい」について深々と頭を下げて詫びるのだった。
産婦人科の定例ミーティングの席で、須佐見(國村隼)は慎一が娘・優美のフォンビルブラント病の治療を条件に裁判を取り下げたことを伝えた。さらに病院の顧問弁護士・瀬川一代と入籍することを発表する。瀬川は妊娠20週目で、現在、奈智が担当しているというのだ。お祝いムードに沸く産婦人科だったが…。
…瀬川が下腹部から出血を起こして救急車で搬送されてきた。
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第1話
大学病院の産婦人科。
5年目の産科医である。
あるトラウマから患者を救うこと以外に興味がまったくない。
無口でほとんど笑わない。
大学病院勤務の新人産科医。
優秀だが生意気。
親の病院を継ぐことになっている。
産科医。
研究が命。
奈智とは同僚である。
病院顧問弁護士。
トラブルメーカーの奈智に対して反感を覚えている。
妊婦。
奈智の優しさに気づく。
奈智に信頼を寄せているが・・・。
美和子の夫。
子供は既に二人いる。
惣菜店の店主。
産科医長。
既婚者。出産を諦め出世してきた人物。
婦人科医長。
変人だがクールでメス裁きは天下一品。
新人産科医で玉木と同期。
嶋病院長の一人娘。
泣き虫である。
産科医、医局長。
よく愚痴を言う。出世は遅い方。
子煩悩である。
美和子と慎一の娘。
産科医、主任教授。
医局員を見守っている。
一代となにか関係があるとか・・・。
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