医龍2
[第10話]
朝田(坂口憲二)たちは明真大学付属病院で雄太(田中碧海)の手術について、カンファレンスを始める。一方、鬼頭(夏木マリ)もVIPである大企業の会長の手術をしようとしていた。いずれも心臓移植が必要だったが、ドナーが現れるのは鬼頭の患者のほうが明らかに早い。12/13放送
そんな中、朝田は伊集院(小池徹平)に鬼頭のチームに入るよう命じた。どういうことかと詰め寄る伊集院に、雄太のドナーはなかなか見つからないため、鬼頭のチームが先に心臓移植をするに違いないと言う。雄太の手術に備えて、向こうで技術を学んでこいというのだ。
ある夜、雄太の容態が悪化した。肝硬変を発病し、このままでは心臓移植どころではない。朝田は雄太の母親から生体肝移植をすると言う。まず、肝機能を回復させて、ドナーが現れるまで待とうというのだった。朝田のその言葉に、松平(佐藤二朗)は「ドナーが現れるまで、雄太の命は絶対に守る」と宣言する。
そして、雄太の手術当日。鬼頭の患者のドナーが見つかったと連絡が入る。鬼頭の指示を受けた伊集院はドナーの心臓を受け取りに向かった。そんな中、雄太の母親からの肝臓摘出手術が始まり、朝田たちや片岡(内田有紀)は見学室から見守る。
一方、鬼頭による心臓移植手術も始まった。だが、患者の血圧が著しく低下し、鬼頭は心臓移植は不可能だと判断する。ドナーの心臓を無駄にしないため、即座に提供先に連絡を入れなければならない。野口(岸部一徳)は明真の責任を問われることがないなら構わないと言って、心臓移植施設に認定された記念のパーティーに向かおうとしていた。
すると、ドナーの心臓は雄太に提供されることになったと連絡が入る。他の患者のもとに届けるには時間がなく、同じ病院の雄太に提供するのがベストだと、先方が考えたのだ。だが、生体肝手術が始まったばかりで、心臓移植をすることは不可能だった。朝田は2つの手術を同時に行うと宣言。肝機能に疾患を抱えた患者の心臓手術をすることは認められておらず、そんなことをすれば医師免許を剥奪されると藤吉(佐々木蔵之介)や外山(高橋一生)は言う。しかも、大人の心臓を子供に移植することは非常に困難。それでも、朝田は雄太のドナーが現れることは当分ないのだから、今、移植するべきだと言い、自分が医師でなくなることも辞さないと告げた。
そのことを知った木原(池田鉄洋)に、ふと不安がよぎった。野口が朝田の手術のことを知れば、全力でドナーの心臓の到着を阻止するに違いないと言う。それを聞いた片岡は、野口の部屋へと向かった。
その頃、伊集院を乗せた救急車は、事故で燃えさかる車に行方を阻まれていた…。
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キャスト
朝田龍太郎 / 坂口憲二(さかぐちけんじ)万人のための医師団で世界最高レベルの医療チームを指揮していた天才外科医。明真大学付属病院に招かれて、チームドラゴンを結成。バチスタ手術という高度な心臓手術を成功させた後、難民キャンプに戻ったが、差出人不明のメールによって再び明真に帰ってくることに。金儲け至上主義の野口(岸部一徳)の方針に逆らったことから、提携先の北洋病院に移されてしまう。そこで、また新たなチームを作ろうとし、一癖も二癖もある医師たちの意識を変えていく。
伊集院登 / 小池徹平(こいけてっぺい)
明真大学付属病院胸部心臓外科の医師。研修医だった頃、朝田からチームドラゴンに入れられてしまい、反発しながらも次第に影響を受け、大きな成長を果たす。だが、今でも時折、医局の因習をとらわれた考え方をしてしまいがち。朝田とともに提携先の北洋病院に移されてしまう。
片岡一美 / 内田有紀(うちだゆき)
北洋病院を買収し、オーナーになった外資系投資会社役員。
明真大学付属病院の前でひき逃げ事故にあい、瀕死の状態だったが、突然現れた朝田により、命を救われる。自分は医療ジャーナリストだと偽り、朝田たちがバチスタ手術を行えるよう、便宜を図るが、実は自分の利益を考えてのことだった。北洋をつぶして、裕福な患者だけを相手にした人間ドックにしようと企んでいる。だが、野口(岸部一徳)が自分を裏切って、別の融資会社とも契約話を進めようとしていることを知る。
荒瀬門次 / 阿部サダヲ(あべさだを)
手術中の患者の状態を完璧に管理する天才的な麻酔医。過去に人体実験に加担してしまったことから自暴自棄に。チームドラゴンに加わることで、目覚める。チームが解散し、目標を失っていたが、朝田の復帰で再び意欲を取り戻した。かつて命を救った女性バーテンダーと結婚し、子供も生まれた。明真大学附属病院に残ったが、たびたび朝田たちの手術を手伝いに北洋病院に出向いていく。
霧島軍司 / 北村一輝(きたむらかずき)
朝田が北日本大学に在籍していた頃の同僚だったが、彼の腕に恐れをなし、策略によって追放してしまう。明真大学付属病院の教授候補として招かれるが、敗れてしまい、渡米してコロンビア大学の客員教授となる。その腕を信頼する朝田から、公開手術を手伝うよう頼まれる。
藤吉圭介 / 佐々木蔵之介(ささきくらのすけ)
朝田とチームを組んでいた明真大学付属病院の循環器内科の臨床医。チームドラゴンが解散した後、福岡の病院へ移っていたが、1通のメールによって明真大学付属病院に呼び戻された。だが、野口から関わるななと命じられていた患者の診察に当たり、朝田とともに提携先の北洋病院に移されてしまう。
里原ミキ / 水川あさみ(みずかわあさみ)
明真大学付属病院胸部心臓外科オペ看護士かつて朝田と同じ北日本大で働いていた看護師。
木原毅彦 / 池田鉄洋(いけだてつひろ)
明真大学付属病院胸部心臓外科助手。
自分の患者を朝田に蘇生され朝田を嫌いバチスタチームの邪魔をする。
鬼頭笙子 / 夏木マリ(なつきまり)
明真大学付属病院救命救急部教授。
野口賢雄 / 岸部一徳(きしべいっとく)
松平幸太郎 / 佐藤二朗(さとうじろう)
善田秀樹 / 志賀廣太郎(しがこうたろう)
西沢翔太 / 山本裕典(やまもとゆうすけ)
緒方美羽 / 黒川智花(くろかわともか)
黒田智樹 / 本郷奏多(ほんごうかなた)
高見香奈 / 川島海荷(かわしまうみか)
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