メイちゃんの執事
[第10話]
泉(岩佐真悠子)やリカ(大政絢)剣人(佐藤健)忍(向井理)03/17放送
メイ(榮倉奈々)はルチア(山田優)に、理人(水嶋ヒロ)を賭けたデュエロ<決闘>を申し込んだ。
ルチアは、「もし自分が負けたら、理人のことを諦め、本郷家の後継者の座を辞退する。そして学園から去る」と吐き捨てた。さらに、「自分が勝ったときは、メイだけでなくクラスメート全員に学園から去ってもらう」と続けた。
ルチアの条件を聞いたクラスメートは、その条件を受け入れてメイを応援すると言う。
その時、ボーガンの矢が理人の腹に刺さった。ルチアに加勢した多美(谷村美月)が狙ったのだった。
決闘の夜。傷を受けた理人は決闘に立つ。決闘は真剣による勝負だった。
学園長・ローズ(堀内敬子)の合図で決闘が始まる。傷を負った理人は忍からの攻撃に対して防戦一方だった。
デュエロを見ながら、ルチアはメイに「負けを認めなさい」と迫る。しかし、メイはルチアを真っ直ぐに見つめると「理人は渡さない!」とキッパリと宣言した。
メイの言葉に、ルチアは逆上する。突然、ナイフでメイに襲いかかろうとした。それを見た理人はメイを守る。
「自分が仕えるお嬢様を傷つけないでほしい」と言い、ルチアに剣を突きつけた。
理人の言葉に、ルチアは崩れ落ちる…。
「勝って…理人!」。
メイの言葉に理人は反撃を開始。見事勝利する。
泉(岩佐真悠子)やリカ(大政絢)たちに祝福されるなか、ルチアと忍の姿がないことに気づく。
慌ててルチア宮に急ぐメイ、理人、剣人…。
ルチア宮では忍が待っていた。忍はルチアの過去を話し始める。
本郷家の養女になったものの周囲から冷たくあしらわれ、いつも孤独だった。
ルチアは理人を思い続けることで頑張ってきたのだ。
そして、忍はルチアをずっと思い続けていた。
「私が詩織様だけを見ているということを、どうしても知っていただきたかった」。忍は悲しげに微笑む。
メイは立ちはだかる忍を押しのけ、ルチアのいる寝室に駆けつけた。
そこには、はさみを持って、死のうとしているルチアが…。
メイはルチアに飛びつき、はさみを抑えようとする。
必死で抵抗するルチア。刃物がメイの腕に当たり出血するが、それでもメイはルチアにしがみついた。
「これまでルチアが本郷家で頑張ってくれたから、私は幸せな生活をすることができた」と。そして「これからは自分が側にいるから」と続けた。
ルチアは張りつめていた糸が切れたように、メイの胸で泣いていた。
多美や泉たちも、その姿を見つめる…。
その後、本郷家の後継者に認められた。
そんななか、理人とメイは、剣人がSクラスの執事を目指して留学することを知る。
剣人のお別れ会が聖ルチア女学園で開かれるものの、メイは自分の部屋に閉じこもったままだった。
剣人を外へ誘い出した理人。剣人はそこで理人へ自分の思いを伝える。
「男としても執事としても理人を超えて、メイのことを絶対に振り向かせる!」剣人は宣言した。
理人も、「負ける気はない」と微笑んだ。
翌日、本郷家の後継者披露のセレモニーが行われた。
用意されたマニュアルに従って話をするメイ。ところが、途中から、マニュアルにない、自分の過去や学園で学んだ事を話し始める。
メイは、父親が言っていた「普通が一番」という言葉に触れると、突然、深々と礼をして壇上を去った。
メイは制服に着替えると、理人と共に会場を飛び出す。
メイを連れ戻そうと、大勢の男たちがメイたちを追う。クラスメートは2人を助けた。
理人とメイは、みるく(吉田里琴)の操縦する改造ヘリコプターで空港へ。
そこには、飛行機に乗ってまさに旅立とうとしていていた剣人が。
メイは、以前、気持ちを聞かれたときに、返事をしていなかったのを気にかけていた。
口ごもるメイに、剣人は、「日本に戻ってきてから、もう一度自分の気持ちを伝えるから、返事はそのときでいい」と言って旅たった。
――その後。
メイたちは学園にいた。メイは剣人に手紙を書いている。
詩織(山田優)に変わって、新しいルチアには泉が選ばれた。それから、みるくがソーレ<太陽>ランクにランクアップした。自分もクラスメートや執事たちと元気に過ごしている…。
メイを見ていた理人は、メイに自分の思いを言葉にして伝える。「メイが自分以外の誰かを見ているのは辛い」と言うのだ。
「ですから、目をそらさないでください」。
そう言うと、理人はメイにそっとキスをした。
「内緒ですよ。お嬢様と執事の恋愛は禁止ですので」。
理人の言葉に小さく頷くメイだった。
《完》
03/17
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キャスト
柴田理人 / 水嶋ヒロ(みずしまひろ)生徒1人1人にイケメン執事がつく超お嬢様学校『聖ルチア女学園』で執事としては最高のSランクに属するエリート執事。
どんなことが起こっても常に冷静に行動するクールな性格。
そんな彼が今回東雲メイの執事に就くことになり、どんなことがあってもメイ様をお守りすると約束した。
東雲メイも次第に理人に心を開いていく…かもしれない。
東雲メイ / 榮倉奈々(えいくらなな)
どんな時でも色気より食気を優先する明るくて元気な女の子。
亡くなった自分の父親が本郷グループの直系の相続者であったことが判明し、
いつもの学校から聖ルチア女学園に転校することとなった。
今まで一般市民として暮らしてきただけにこの聖ルチアでの生活は全く未知の世界。
果たしてメイは理人執事のもと、立派なレディーになることはできるのか。
柴田剣人 / 佐藤健(さとうたける)
東雲メイとは幼馴染みで明るく人気者のメイを影ながら支えてきた男。
この男、実は柴田理人とは兄弟関係にあり、実は剣人も執事になる研修を幼い頃に受けていた。
しかし、窮屈な生活に嫌気がさした剣人は逃亡。
普通の男の子としての道を選んだ。
そんなある日、メイが聖ルチアに転校することを知った剣人はメイと離れたくないと再び自分も執事になろうと聖ルチアに殴りこみをかけたのであった。
本郷詩織 / 山田優(やまだゆう)
聖ルチア女学園の中で頂点に君臨する女。
彼女がこの位置に上り詰めたきっかけは、本郷家の後継ぎとして養女になったから。
メイやみんなの前では優しくいい顔をしているが、実はメイに強い嫉妬心を抱いている。
忍 / 向井理(むかいおさむ)
ルチア様に仕える執事兼主治医の男。
彼が普段学園で何をしているかは誰も知らない。
しかし、どうやら東雲メイのことが気にくわないらしく、影でメイに嫌がらせをしている。
もちろんその嫌がらせは、メイの執事である理人にまで及んでいる。
竜恩寺泉 / 岩佐真悠子(いわさまゆこ)
聖ルチア女学園・太陽ランクの生徒で学年委員長も務めている。
何があっても動じないクールな性格で成績は常に優秀。もちろんその外見も美女の一言。
超名門である旧華族・竜恩寺家の次期当主である。
しかし意地っ張りな性格から他の太陽ランク3年生からは目を付けられている。
華山リカ / 大政絢(おおまさあや)
聖ルチア女学園・月ランクの女子生徒。メイとは同級生にあたる。
気が強く負けず嫌いな彼女は、Sランク執事の理人を取られたことに腹を立て、真っ先にメイへのいじめを始めた。
超一流の女学園にメイのような一般庶民がいることが耐えられないようだ。
そんな彼女も一度仲間と認めた人に対しては深く思いやることのできる、言ってみれば天性のツンデレの才能を持った女なのである。
夏目不二子 / 中別府葵(なかべっぷあおい)
聖ルチア女学園・月ランクの女子生徒でメイとは同級生。
彼女の父親は裏社会を取りまとめるボスでどこからともなくお金が舞い込んでくるといったところ。
女としての色気を大切にしている彼女の周りには、大人な香りが漂っている。
自分の執事である根津のことを「根津ちん」と呼び、周囲の目を気にせずイチャついている。
誰もが2人のことを大人な関係でみるが、実はおでこにチューしかしたことのないおませさんである。
天羽凛 / 忽那汐里(くつなしおり)
聖ルチア女学園・月ランクの生徒でメイとは同級生にあたる。
代々続く大寺院の娘で、オカルトやスピリチュアルが大好き。
しかしそんな自分には全く霊感がないため、強い霊感の持ち主である彼女の執事・四谷を使っていろんな人の霊を見ている。
彼女の趣味は他のお嬢様たちを霊の話で振るいあがらせること。
明るい性格ではあるが、かなり変わった天然娘。
麻々原みるく / 吉田里琴(よしだりこ)
聖ルチア女学園・月ランクの生徒でメイとは同級生にあたる。
どう見ても周りの女の子と年齢が違う彼女は、幼くして飛び級で入学してきた天才児。
そんな彼女のIQは200以上と言われている。
しかし、頭は良くてもやっぱり幼い女の子。
性格や言動などには可愛らしさが残り、なにかとトラブルを生み出すのが得意。
山田多美 / 谷村美月(たにむらみつき)
聖ルチア女学園・陰ランクの生徒でメイとは同級生。
唯一新人のメイと同じランクの為、学校外ではメイと同じ寮で生活するお嬢様。
彼女が他の生徒と同じランクに入れないのは見た目も行動もすべてにおいて“お嬢様らしくない”から。
小学生のようなニット帽をかぶり人形を大事に抱え、寮ではメイの部屋に勝手に入ったりと、もうひっちゃかめっちゃか。
どこかのお嬢様であることは間違いないらしいのだが、その家柄を知っている人は誰もいない。
実はこの多美、重大な任務を任された女の子らしく…。
木場 / 夕輝壽太(ゆうきじゅった)
泉に仕える総合ランクCの頼りない執事。
笑顔は素敵なのだが、何をするにもドジでさまざまなトラブルを引き起こしてしまう。
それでも何事にも一生懸命な性格は周りから評価されている。
そんな木場を誰よりも信頼している泉は、木場に立派な執事になってもらおうという優しさからあえて木場を厳しく指導している。
もちろん木場も泉の気持ちに応えようと頑張っている。
青山 / 真山明大(まやまあきひろ)
リカに仕える総合ランクAの優秀な執事でもちろんイケメン。
史上最年少で執事学校を卒業した青山は、自分の上に君臨するSランク執事の理人に強いライバル心を燃やしている。
執事は飼い主に似ると言われるように、青山もリカと同じで、口が悪く気が強い。
気持ちを伝えたことはないが、実はリカに恋心を抱いているとかいないとか。
根津 / 姜暢雄(きょうのぶお)
不二子に仕えている総合ランクBの執事。
セクシーな色気を持つ大人の根津は執事でありながら不二子を呼び捨てにするなど、他の執事にはないタイプ。
不二子自身もこの関係を気に入っているようで、所構わず二人だけの世界に入ってしまう。
学園の一部からは「風紀に悪い二人」との評判も上がっている。
四谷 / 丸山智己(まるやまともみ)
凛に仕える総合ランクBの執事で、有り得ないほどの強い霊感を持っている。
オカルト・スピリチュアル好きの凛に気に入られたことが執事になれた理由。
その為、執事としての能力が優れているかどうかは今も謎。
ものすごい目力があり、周りのみんなからはなぜか恐れられている。
大門 / 鈴木亮平(すずきりょうへい)
みるくに仕える総合ランクBの執事。
優秀な元自衛隊員だったが、その笑顔と優しさが子供に好かれるという理由からなんとなくみるくの執事となった男。
執事としての能力にはやや疑問があるが、気が優しいけど力持ちのタイプの為、みんなからは重宝されている。
みるくの父親代わりのような存在で、みるくをどこかに連れて行く時は必ず肩の上にみるくを乗せて移動する。
神田 / 阿部進之介(あべしんのすけ )
多美に仕える総合ランクBの執事。
彼の性格を一言で言えば超無口なメガネ男。
たまにボソッとしゃべる程度で、全くしゃべらず多美の執事として任務を遂行している。
多美と同じくこの男が執事になった経歴も謎のまま。
ミステリアスなコンビである。
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