南極大陸
[第9話]
12/11放送

倉持(木村拓哉)は第3次南極観測隊が発足すると知り、北海道から帰京。
だが、その選考基準には、第1次と第2次越冬隊の参加者は除くという項目があった。
それを知った倉持は落ち込むが、白崎(柴田恭兵)は何度でも交渉すると言う。

倉持が工場で、宗谷の修理を手伝っていると、犬塚(山本裕典)がやってきた。
犬塚は倉持に南極で言われた通り、オーロラの研究を最後まで寄り遂げるつもりだと言う。

そこへ、倉持のもとに古館(山本學)から電話が入る。
樺太犬は生きているかもしれないというのだ。
寒さで犬たちの首輪は弱って切れている、あるいは犬がやせて首輪が抜けている可能性があるという。

倉持は日本学術会議ビルにいる星野(香川照之)を訪ね、それを伝えようとする。
会議場の中では、白崎が第1次越冬隊のメンバーから第3次越冬隊に参加させてほしいと懇願。
だが、白崎の想いは届かず、彼は倉持に謝罪する。
倉持は、白崎に南極へ行って犬たちが生きていたら、自分たちの分まで抱きしめてほしいと告げた。

白崎から大学へ戻ってこないかと言われた倉持だが、宗谷の修理を手伝いたいと言う。
その後は、日本で一番南極に近いと思える学術会議で働きたいと言うのだった。

鮫島(寺島進)や内海(緒形直人)も第3次南極観測隊の発足を知り、倉持のもとへ。
彼らも宗谷の修理を手伝い始める。

そんな中、星野が第3次越冬隊に参加することが決まった。
倉持が会いに行くと、星野は越冬生活で腰を痛めてしまったと言う。
倉持に代わりに行ってもらえないかと言うのだ。

礼を言う倉持に、星野は本当は氷室(堺雅人)が行くはずだったのだと告げる。
礼なら氷室に言ってくれと言うのだ。

氷室は大蔵省を辞め、父親の跡を継いで政治家になると言う。
そして、政治家として南極観測が続いていくように見守っていくと倉持に告げる。

さらに、氷室は倉持に、美雪(綾瀬はるか)に会ってこいと言うのだった。

翌日、倉持は美雪が働く小学校へ。
子供たちに、犬を迎えに行かないのかと聞かれた彼は、行くと答える。
それを聞いた美雪は驚きを隠せなかった。

そんな美雪に、倉持は自分が帰ってくるまで、見合いなどしないで待っててほしいと告げた。
美雪もその言葉にうなずく。

宗谷は倉持ら第3次南極観測隊を乗せて、出発した。
その頃、南極では樺太犬が次々と死んでいき、残ったのはタロ、ジロ、リキだけだった。
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キャスト
倉持岳志 / 木村拓哉(きむらたくや)
第一次南極越冬隊副隊長で、横浜出身、東京大学理学部に所属する地質学者。
戦争で妻を亡くしている。探究心旺盛で行動派。
常日頃から学術研究で海外の山への登頂を切望していたが、敗戦国となってからは願いが叶えられずにいた。

高岡美雪 / 綾瀬はるか(あやせはるか)
岳志の義理の妹。岳志のことを慕い、日本からサポートする。
感情は表に出さないよう、献身的に支えていく。
氷室晴彦 / 堺雅人(さかいまさと)
第一次南極越冬隊のメンバーで監査役。気象観測担当。
プライドが高く現実主義者。大蔵省の事務補佐官でもある。
学生の頃は倉持とお互いを認め合った友だったが、登山中の事故をきっかけに疎遠に。

犬塚夏男 / 山本裕典(やまもとゆうすけ)
第一次南極越冬隊のメンバーで犬ぞり担当。オーロラ観測を行う。
静岡出身の京都大学大学院生。やりたい仕事が見つからない中、地球物理学でオーロラの研究をしている。

白崎優 / 柴田恭兵(しばたきょうへい)
第一次南極越冬隊隊長。南極観測の総責任者で、倉持の恩師。
東京大学理学部の名誉教授。
聡明にして勤勉家で、科学と学問をこよなく愛する地球物理学者。

星野英太郎 / 香川照之(かがわてるゆき)
第一次南極観測隊の副隊長で、第一次越冬隊の隊長。
京都大学理学部教授。理学博士であるが地位や名誉に関心がなく、マイペース。
興味を持つと周りの声が聞こえなくなってしまうほど研究に没頭する。
古舘遥香 / 芦田愛菜(あしだまな)
古舘綾子の娘。父親を病気で亡くし、母の実家の農場で兄と暮らしている。
リキは兄と遥香にとって亡くなった父親のような存在。
古舘綾子 / 木村多江(きむらたえ)
古舘智大の娘。数年前に夫を病気で亡くしている。
父が樺太犬の研究者だったことから家で樺太犬のリキを飼っている。
横峯新吉 / 吉沢悠(よしざわゆう)
第一次南極観測隊のメンバーで、通信担当。
帝都新聞社の通信部勤務。妻が妊娠中。
船木幾蔵 / 岡田義徳(おかだよしのり)
第一次南極観測隊のメンバー。設営担当。
海上保安庁勤務で、忍耐強い性格。
古館亮 / 井上瑞稀(いのうえみずき)
古舘綾子の息子。父親を病気で亡くし、母の実家の農場で妹と一緒に暮らしている。

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