ヴォイス〜命なき者の声〜
[第4話]
医学部の解剖室に新たな遺体が運ばれてきた。その若い男性の遺体の名は五十嵐富士夫(田中圭)。玲子(矢田亜希子)が読み上げる遺体の情報を聞いた亮介(生田斗真)は激しく取り乱した。富士夫は亮介の高校の同級生だったのだ。02/02放送
刑事・大和田(山崎樹範)の報告では、遺体の発見現場である富士夫の部屋から大麻の吸い殻や卒業アルバム、シーフードピザなどが残されていたそうだ。ちょっと不可思議だったのは、携帯電話がジュースに浸かって発見されたこと…。
また、大学内で大麻を売っていた男が現在失踪中ということで、警察は「富士夫も大麻売買グループの一員」と疑っていた。
が運び込まれる。加地大己(瑛太)らが遺体に対面する中、石末亮介(生田斗真)は、助教の夏井川玲子(矢田亜希子)が読み上げる遺体の情報に驚愕する。それが、亮介の高校の同級生で山倉医科大学の五十嵐富士夫(田中圭)だったからだ。
教授・佐川(時任三郎)によって、さっそく解剖が行われた。結果、富士夫の死因は窒息死。それを聞いた大己(瑛太)、佳奈子(石原さとみ)、哲平(遠藤雄弥)、彰(佐藤智仁)は、原因を探り始める…。
そんなある日、高沢(細田よしひこ)が逮捕される。高沢は富士夫を殴ったが、窒息については知らないと自供する。富士夫と高沢は仲間だと思われていた、じつはそうではなかった。
富士夫は大麻を強要されていたらしいのだ。
一方、技官・蕪木(泉谷しげる)は、富士夫に急性アレルギー反応があったことを発見。アナフィラキシーショックで原因は食べ物などのアレルギーらしい。アレルギー反応が起こるとノドの内側に腫れ、気道を塞いで窒息状態になるというのだ。
亮介は、富士夫が「エビを食べたら死ぬ」と、以前から話していたことを明かした。現場にシーフードピザが残されていたことや胃からエビが見つかったことから、原因はエビの急性アレルギー反応にほぼ間違いなさそうだ。
亮介は「大麻を吸って意識がもうろうとしたままエビを食べた富士夫が悪い」という。しかし、蕪木の分析で富士夫は意識がもうろうとするほど大麻を使用していない可能性が高いことがわかった。
それらの結果から大己はある結論に到達する。大己は亮介と一緒に富士夫の父が経営する病院を訪ね、幼いころの富士夫の話を聞いた。そして、大己の結論は確信に変わった。
高沢に卒業アルバムを突きつけられ「大麻の新しい顧客を発掘しろ」と迫られた富士夫は、自ら携帯電話をジュースに入れて水没させた。そして、自分の意志でエビの入ったピザを食べたのだ、と…。
その後、亮介は病院長である父・貴之(名高達男)の病院にいた。そして貴之と真っ直ぐ向き合い、「自分には父のような立派な医師にはなれないから、自分らしい道を行く。だから、法医学は辞めない」と告げた…。
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第1話
東凛大学の医学部に所属する4年の大学生。
当初は心臓外科学ゼミを志望し、試験にも合格もしていたようだが、
なぜか法医学ゼミに所属している。
どうやら大学側の都合により配属が変わったようだ。
もちろん大己はこのことを不本意に感じている。
しかし、いざ法医学に触れてみると、社会が法医学を必要としていることを肌身で感じ、
その重要性と奥深さに魅了されていった。
鋭い洞察力の持ち主で、適職とも言える才能を発揮するが、本人にしてみればその自覚は全くない。
一方、私生活の方でも一見イケメン大学生なのだが、
本人が興味を持たない為、意外と女の子からの人気がない。
東凛大学の医学部に所属する4年の大学生。
この男、総合病院を経営する家庭に生まれた御曹司。
敷かれたレールに乗っていれば何不自由ない生活を送れるはずだった。
しかし、自分には荷が重いと感じ、父親が消化器内科医であることを無視して、
全く関係のない法医学ゼミに入ってしまった。
そんな彼も学校では人一倍明るいムードメーカー的存在。
とにかく女の子が大好きな男で暇があっては女の子に声をかけている。
なかでも玲子に憧れており、もっと仲良くなりたいといつも考えている。
大己とは昔からの親友で、互いが一番の良き理解者である。
東凛大学の医学部に所属する4年の大学生。
大学内でもトップクラスの才能の持ち主で、脳神経外科学ゼミの教授からスカウトがあった。
しかし、彼女は当初から希望していた法医学ゼミに入ることに。
彼女が法医学にこだわるのにはハッキリとした理由があった。
その理由とは、幼少の頃に亡くした母の死因が心不全だと医師から告げられたことに対し、
その死因に未だに納得がいっていないからだった。
親を幼い頃に亡くしていることから、気が強くなんでもバリバリこなすしっかりものである。
唯一苦手なことといえば家事全般である。
東凛大学の助教授として法医学教室を担当している。
温和でのんびりな佐川の下についても自分のキャラクターは変えず、
はっきりと物を言う性格の持ち主である。
もちろんその姿勢は学生に対しても同じで、常に学生とはクールに接している。
大学教員の中でトップクラスの美人だがなぜか未だに独身。
東凛大学の教授として法医学教室を担当している。
法医学に対する情熱は人一倍あり、学生たちには法医学の必要性を常に訴えかけている。
「亡くなった人の声に耳を傾ける」の意義なんとかして学生に伝えたいと日々奮闘中。
しかしひとたび研究室を出ると、その性格はおっとりで常にマイペースなゆったりとした時間が流れている感じの男でもある。
今年の新規ゼミ生5人には密かに期待をしており、その中でも大己の才能には誰よりも注目している。
東凛大学の医学部に所属する4年の大学生。
仙台の実家が歯科を経営していたことから、歯科の道に進むべく大学に進学したものの、
当時見ていた監察医の姿を描いた海外ドラマにハマり法医学の道へとシフト変更した変わり者。
今や“法医学オタク”と呼ばれるほどのこだわりを持ち24時間365日、法医学のことが頭から離れない。
しかしこう見えても意外と小心者で肝心な場面で逃げ腰になることも多い。
東凛大学の医学部に所属する4年の大学生。
医学部に合格するほどの頭を持ちながら、元暴走族のメンバーだったというイレギュラーな男。
過去に、羽井本人が関わっていない事件で犯人扱いされたが、その後の司法解剖の結果で羽井が無罪であることを証明された。
司法解剖の偉大さ気がついた羽井はこれを境に猛勉強を始め、医学の道を目指すこととなった。
そしてその努力が実り、今こうして医学部の学生として生活している。
元暴走族ということからやや気が荒いところもあるが、実は熱血家でアツいハートを持っている。
医学部での唯一の苦痛は『解剖研修』。
何度経験しても倒れそうになる。
南府中署に勤務する刑事の男。
彼が担当する事件の中で、遺体から不審な点や異常個所が見つかった場合に佐川に司法解剖を頼んでいる。
一見、冷静沈着で優秀な刑事に見える男だが、なかなか結婚しない玲子に対して「オマエは結婚できない症候群だ」などとあるまじき発言をして周囲の反感を買っている。
亮介の父親で、自身が経営する石末総合病院の院長を務めている。
将来、息子である亮介にこの病院を継がせようと考えていたが、その息子の反感を買い、
亮介はまさかの法医学ゼミに入ってしまった。
それでも貴之は何とかして後を継がせようとゼミを辞めるよう大学に圧力をかけ始めるのであった。
彰の母親で、普段は沖縄料理店「ちゅらちゃん」を営んでいる。
沖縄料理とはいうものの、メニューは自身の得意料理しか置かないというちょっと変わり者。
いつでも明るく、何に対しても首を突っ込まずにはいられない性格で店に集まる大己たちの会話に首を突っ込んではジャマ者扱いされている。
JASRAC許諾番号
6834131007Y41011
Blau
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