有閑倶楽部
[第4話]
魅録（赤西仁）、清四郎（横山裕）、野梨子（香椎由宇）、悠理（美波）、美童（田口淳之介）の有閑倶楽部のメンバーが、可憐（鈴木えみ）の家のパーティに招待された。そこで美童は、可憐の家の大家で、ドケチで有名な大金持ちの桜川きぬ（吉行和子）に一目惚れされる。11/06放送
プレイボーイで有名な美童だが「さすがに70歳の老女は無理」と後ろ向きだったが、退屈を持て余していた他のメンバー5人はきぬの一途な乙女心に感動し、美童にきぬと付き合うように迫る。
しぶしぶ、きぬと付き合うことを承諾した美童もとに、毎日のように通ってくるきぬは、「はめなくてもいいから持っていて」と、美童にエンゲージ・リングを渡すのだった。
美童とのデートで幸せいっぱいのきぬ。美童もはじめは嫌々きぬに付き合っていたが、少女のような一途で可愛らしいきぬをほんの少し好意を抱き始めていた。
ある日、美童が花束をもってきぬの家を訪れると、きぬ２階から転落して亡くなっていた。ばあさんが死んで遺産が入ってくると大喜びする親族たちを横目に、美童はきぬがいちばん可愛がっていた人形を形見分けに貰う。
ところが翌日になって、きぬの親族たちが有閑倶楽部の部室に怒鳴り込んでくる。なんと、きぬは自分の全財産を「美童譲る」と遺言を書いていたのだ。
それからというもの、美童の頭上に看板が落ちてきて危うく死にそうになる。
魅録と清四郎はきぬの遺産が関係しているとみて捜査を進めていると、親族の女に美童危うく殺されそうになるが、彼らの犯行はその１件だけで他の事故は単なる偶然ということに落ち着いた。
ところが、美童が学園の階段の踊り場にいるとき、突然、美童周囲だけが激しく揺れる。美童が後ろを振り返ると、きぬの形見の人形が迫ってきて、美童は階段から転落してしまう。霊感が強い悠理も人形をはっきりと目撃していた。
きぬの魂を成仏させるため、悠里の父に除霊師を紹介してもらうことになる。
可憐と野梨子は除霊師を駅まで迎えに行くが、除霊師を乗せた電車が途中のトンネルで止まってしまう。
一方、除霊はきぬの家で行うのが一番ということから、美童と魅録、清四郎、悠理はきぬの家へ向かっていた。
すると突然の雷と激しい雨が襲い、4人は逃げるようにきぬの家に飛び込むが、その途端に扉が閉まって閉じ込められてしまう。
階段の上には亡霊となったきぬが現れ、淋しいからこちら（の世界）に来るように美童を誘う。
魅録と清四郎が阻止しようとすると、きぬは恐ろしい形相で魅録を殺そうとするのだった。
「僕の命がほしいなら僕だけを殺せばいい。他の仲間を傷つけるな」
美童はきぬに訴える。
「可愛いなと、本当に思っていたのに。これ以上、貴女を嫌いにさせないで…」
美童がきぬに語りかけると、きぬはすっと姿を消して、開かなかった扉が自然と開いた。
「助かった」
一同は胸を撫で下ろすのだった。
足元には、きぬの一番大事にしていた人形の首が落ちている。
見ると、人形の目にはひとひらの涙が流れていた…。
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聖プレジデント学園の生徒会副会長。父親は警視総監の松竹梅時宗。母親は魅力的な千秋さん。警視総監の息子ながら、裏事情にも精通していて知人も多い。メカに強く、ドライビングテクニックはプロ級の腕前。トライアンフという大型バイクが愛車だ。ヘルメットの「369（ミロク）」の文字がいいね！
筋が通らないことは大嫌いでちょっと近寄りがたい雰囲気が漂っているが、実際には友情に厚くて人望が厚い。有言実行でクールなところが魅力だ。
毛並みが自慢のコリー犬、愛犬・男山の散歩が日課だ。
スウェーデン大使の息子で金髪が美しいクォータ。勉強よりも恋！ 抜群のルックスの持ち主で超ナルシストな一面もあり、バラの花びらを浮かべたお風呂がよく似合うところがスゴイ！
女性にはどこまでも優しく、口説き落とす自信100％のプレイボーイ。社交ダンスやテニスなど、女の子と楽しめるスポーツは何でもできる。可憐との社交ダンスは周囲の人をウットリさせる。
聖・プレジデント学園の生徒会長。大病院・院長の息子。頭脳明晰で運動神経も抜群。高校生とは思えない冷静が魅力で有閑倶楽部の司令塔的存在だ。味方につければ頼もしいが、敵に回せばどんな策略が待っているか…怖い！ 医学や薬学の知識も豊富だ。柔道・空手などの武道も得意。 野梨子とは幼なじみだ。
父は日本画家、母は茶道の家元。由緒ある家柄の娘で、自らも日本舞踊と茶道は師範級の腕前。清四郎とは幼なじみだ。
悪いことは許せない真っ直ぐな性格。控えめで目立たないタイプだが、派手なメンバーのなかではとても新鮮な存在で男子生徒にとてもモテルが、残念ながら潔癖症で男嫌い。 成績優秀――でも、運動がすごく苦手。
母は宝石商を経営。高校生離れしたナイス☆バディーが自慢のセクシー高校生。学園内の男子ファンは多いの波当たり前で社交界のオジさまにもファンが多い(!?）。目標は玉の輿にのることで、そのための努力は惜しまない。その美貌に磨きをかけるだけでなく、料理に裁縫、ダンスだってそつなくこなす。母ひとり子ひとりの母子家庭に育つ。華やかな性格の反面、涙もろいところもあり、自分と同じ境遇の人には思わず肩入れしたくなったり…。
有閑倶楽部ではダンス部に所属。美童とダンスをする姿は周囲をウットリさせる。色仕掛けはお手のもので、自称「私に振り向かない男はいない」（!?）。
大富豪・剣菱家の娘。成金と言われようが、とにかくすごーいお金持ちなのだ。運動神経抜群のケンカ好き＆めっぽう強い！ 頭で考えるより即行動というタイプ。ちょっと動くとすぐにお腹が空いてしまう食欲の持ち主。見た目はカワイイのに行動はまったく女の子らしくない。男の子よりも女の子のファンが多い。有閑倶楽部内では、すっかり男扱いだったり…。
父と母のキャラクターも強烈。大富豪でありながら農作業が大好きの父・万作は娘・悠里にとっても甘い。娘のピンチには金と腕力で強力にバックアップする！ 一方、母・百合子は元々メイドさんだったので、今でもメイド・コスプレが大好き♪波乱万丈な人生を歩んできたらしく（！？）肝がすわっていて、ちょっとのことではビクともせず、怒るとメチャ怖い！
剣菱悠理の父。剣菱財閥の会長というスゴイ人なのだが、大富豪でありながら農作業が大好きで、麦わら帽子に作業服姿がピッタリ。とにかく大・大・大邸宅。自宅に広大畑を持って、万作に憩いの場所になっている。豪快＆ほのぼのとしたキャラクター。
娘のピンチには金と腕力で強力にバックアップする！余りにも大富豪でお金の感覚は普通の人とちょっと違う…家の門構えを見てもわかるが、やはり成金っぽい（！？）
悠理の母。剣菱財閥会長・万作の妻。
もともとメイドさんだったので、今でもメイドコスプレがお気に入り♪ もちろんお掃除も大好きで、メイド服に着替えてはせっせと家の掃除をする働き者。超玉の輿にのったにもかかわらず、浪費もしないしっかり者。そんな百合子に万作はメロメロだ。ただ、怒ると物すご〜く怖くて、万作も悠理も怖くて近寄れない。
魅録の父。警視総監でかつては“鬼の時宗”と呼ばれていた人物。口ひげがトレンドマーク。悠理の父・万作と幼なじみ。
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