運命の人
【運命の人あらすじ】
1971年東京。沖縄返還が1年後に迫る中、総理官邸や外務省は連日たくさんの記者が通いつめていた。佐藤慶作総理がアメリカと米軍基地の永続的使用を認める合意を交わしたのではないかと、噂がまことしやかに流れていた。
毎朝新聞政治部のエース記者・弓成亮太(本木雅弘)は、佐藤総理の会見で鋭い質問を浴びせる。
弓成は自身と情熱に溢れていた。社内に敵も多いが数々のスクープをあげ、次期総裁候補と言われる小平氏との家族づきあいまでするほどのコネクションも持っており、社内も他紙の記者も一目置かざるをえない存在だった。
妻の由里子(松たか子)も大きな野心を持つ弓成を支え、二人の男の子の母として、結婚以来家庭に献身的に尽くしていた。
ある日弓成は外務省ナンバー2の安西傑新議官に対米交渉状況を聴くため、審議官室を訪れた。
安西は手元の資料を机の引き出しに押し込んで部屋を出る。
落胆する弓成に物言いたげな眼差しでコーヒーを差し出す女性が、事務官の三木昭子(真木よう子)だった。
彼女と言葉を交わしている最中、弓成は安西の引き出しからはみ出している書類が自分が知りたい「米軍基地返還予定リスト」であることに気がついた…。
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