｢第63回紅白歌合戦｣と民放裏番組､視聴率抗争の明暗は!?

NHK『第63回紅白歌合戦』が放送された12月31日､民放各局が手掛けた大晦日特番で視聴者を取り込めたのはどの局だったのか｡

2012年の『紅白歌合戦』は､視聴率が前半33.2%､後半42.5%｡民放裏番組でトップに輝いたのは､日本テレビ系『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』の｢絶対に笑ってはいけない熱血教師24時｣｡前半16.8%､後半16.5%という､最後まで視聴者を飽きさせなかった事が分かる貫禄の数字を出した｡

次点で､フジテレビ系『見なきゃソンSONGジャニーズ年越し生放送』が2位に｡ちょうど『紅白歌合戦』が終わる時間から始まる､15回目を迎えたジャニーズアイドル総出演の豪華ライブである｡ジャニーズファンでなくとも､自然とチャンネルを合わせる家庭も少なくないのでは｡視聴率は12.3%で､直前まで同局で放送されていた『アイアンシェフ』の4.2%から約3倍跳ね上がった｡

テレビ朝日系は『大晦日だよドラえもん3時間SP』と『お願い!ランキング2012年テレビ朝日系列瞬間最高視聴率BEST100大発表SP』の2本立て｡最後の最後で経費を抑えたかったのか､華やかさがない年越しとなり､視聴率も前者4.2%､後者2.6%と大敗｡しかし､『紅白歌合戦』終了以降は5.6%まで上昇している｡

TBS系『大晦日スポーツ祭り!KYOKUGEN2012～史上最大の限界バトル～』は､21時台まで高視聴率(11%台)だったものの､『紅白歌合戦』の終盤と重なる22～23時台は3.1%まで低下｡『紅白歌合戦』の影響を相当受けている｡

演歌歌手が多数出演するテレビ東京系『第45回年忘れにっぽんの歌』は､7.8%と年配層をガッチリ掴んだ｡