俊輔、先発から外れる可能性大固まりつつある主力組〔W杯〕

W杯日本代表の岡田監督がW杯前最後の強化試合となる4日のコートジボワール戦でMF中村俊輔（横浜M）を先発から外す可能性が高くなった。
非公開で行われた2日の紅白戦で、主力組は5月30日のイングランド戦と同じメンバーで構成されていたことが判明。
今後の状態次第でメンバー変更の可能性もあるが、本戦のレギュラーがついに固まってきた。

カメルーンとの初戦まで残り2週間を切った2日、コートジボワール戦に向けて非公開の紅白戦が行われた。
岡田監督は「3本やって計26、27分ぐらい。組み合わせはいろいろ試しました。ダブルボランチ？そうかもしれない」と曖昧なコメントを残していたが、
関係者によると、主力組は5月30日のイングランド戦と同じメンバーで構成され、同試合をケガを理由に欠場した中村俊の姿はなかったという。
W杯前最後の2試合を同じメンバーで戦うと言うことは、本大会のレギュラー布陣がそれで固まりつつあることを意味する。
韓国戦で試された中村俊と本田の共存は失敗に終わり、今回の布陣で前線で勢いのある本田が選ばれた形になった。
また、指揮官は今回絞り込んだメンバーで2つのシステムを採用する予定で、コートジボワール戦ではイングランドで機能した4-1-4-1ではなく、4-2-3-1を試すものと思われる。
状況に合わせて4-1-4-1にスムーズに移行することが可能になるため、4-1-4-1でアンカーを担う阿部とゲームキャプテンの長谷部をダブルボランチに入れることはほぼ確定だ。
これにより、いよいよ中村俊の居場所がなくなってきた。

中村俊は当面スーパーサブとしてスタンバイするものと思われるが、肝心の左足首は回復に向かっている。
精度の高いFKは今も高い評価を得ているだけに、今後の状態次第では本田との交代もあり得るのだが、98年のフランス大会で三浦知良を外した岡田監督だ。
チームの現状を冷静に考え、かつての中心選手を外すことにためらいはないだろう。

(2010年6月3日)

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