ダルビッシュ､一発勝負のWCに先発! ワシントン監督｢自信を持って送り出す｣

【アスレチックス 12-5 レンジャーズオークランド】

ダルビッシュ有投手が所属する米大リーグ･レンジャーズは日本時間4日､今季最終戦で同率首位のアスレチックスに大敗｡
13ゲーム差をひっくり返され､3年連続の地区優勝はならなかった｡

勝てば地区優勝が決まる大一番｡
レンジャーズは初回に先制を許したが､3回に一挙5点を奪い逆転に成功｡
しかし､楽勝ムードの4回に信じられないミスが起きた｡
同点に追いつかれ､なお2死一､二塁のピンチで､セスペデスの平凡な中飛をハミルトンがまさかの落球｡
これで2点を勝ち越されると､ベンチでは温厚なワシントン監督がハミルトンを怒鳴りつけるなどチームに不協和音が｡
その後､救援陣も踏ん張れず8回までに5失点し､終わってみれば12-5の大敗｡
開幕から首位を独走しながら最終戦で優勝を逃し､アスレチックスの歓喜を見せつけられる屈辱を味わった｡

これによりレンジャーズは､日本時間6日に本拠地で行われるオリオールズとのワイルドカード(WC)に回ることが決定｡
勝てばヤンキースとの地区シリーズ進出､敗れれば今季終了という一発勝負のマウンドを託されたのは､後半戦抜群の安定感を見せたダルビッシュだ｡

ワシントン監督は試合後､
｢ユウは大舞台で投げるだけの投手になった｡日本時代から経験もある｡自信を持って送り出す｡1試合でチームは変われる｣(スポニチアネックスより)
と今季16勝を挙げた右腕を大一番の先発に指名｡
ダルビッシュは､
｢どんなことも可能性があるので､そんなに悲観しない｣(同)
と早くも気持ちを切り替え､
｢いつも通り試合をつくる｡チームに勝てるチャンスを与える投球をするしかできない｣(ニッカンスポーツより)
と好投を誓った｡

"世界一の投手"になることを目標に海を渡ったダルビッシュ｡
思いもよらぬ展開で､真価を問われる大役が巡ってきた｡

(2012年10月5日)

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