朝青龍、「悔いは一切ありません」と土俵人生に自ら終止符!!
(02/04)

大相撲初場所中に知人男性に暴行したとされる横綱朝青龍(29)=本名ドルゴルスレン・ダグワドルジ、モンゴル出身、高砂部屋=が4日、現役引退することを表明した。

朝青龍は日本相撲協会に引退届を提出し、受理された。朝青龍は日本国籍を取得しておらず、相撲協会に残ることはできない。

師匠の高砂親方(元大関朝潮)と会見を開いた朝青龍は、朝青龍関は「最後にけじめをつけるのは僕しかいない」と述べ、日本相撲協会の処分を受ける前に自ら引退を決意した心境を説明した。

今後については「今はちょっと休みたいなというのはあります」と語った。「相撲に対する悔いは一切ありません」と気丈に振る舞ったが、土俵での思い出を問われると、涙をハンカチでぬぐう場面も見られた。

会見に同席した師匠の高砂親方は、引退の引き金になった暴行問題について「本人もすべて覚えているわけではない」と述べるにとどまり、「メディアが先行して、こちらはそれを追い掛けて、調査委員会に資料を提出するしかない状況だった」と複雑な表情を浮かべた。

朝青龍は、1999年初場所に初土俵を踏み、2003年初場所で連続優勝を飾ってモンゴル出身初の横綱に昇進した。抜群の運動神経を生かしたスピード相撲が観衆を魅了。大鵬の6場所を抜く、7場所連続優勝も達成し、幕内優勝25度は史上3位。

だが、力量とは対照的に常に品格問題がつきまとった。07年名古屋場所後、地方巡業を休場してモンゴルに無断帰国し、サッカーに興じていたことが発覚して問題となり、相撲協会から2場所連続出場停止処分を受けた。

朝青龍引退のニュースは海外通信社も相次ぎ速報を流した。

AP通信は、朝青龍については「日本の伝統文化に根ざした相撲のチャンピオンとして、不適格との批判をかねてから受けていた」などと解説。ロイター通信は「朝青龍は、その(成功や失敗が入り交じった)"派手な"経歴のなかで、常に騒ぎにつきまとわれていた」などと報じた。(松野)


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