長澤まさみ主演ドラマが急きょ制作中止! NHKが講談社に損害賠償請求!
(06/22)
女優・長澤まさみ(ながさわまさみ=25)が主演予定だったテレビドラマをめぐり、NHKは21日、原作の許諾契約を一方的に解除され、制作中止を余儀なくされたとして、出版元の講談社に約5980万円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こした。
訴状によると、ドラマ化を予定していたのは、ミステリー作家・辻村深月氏(つじむらみづき=32)の小説『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』。
辻村氏の故郷である山梨県を舞台に、30歳前後の女性たちの苦悩を丹念に描き、第142回直木賞候補作にも選ばれた。
NHK側は今年5月から、同作をBSプレミアムで連続ドラマとして放送することを企画。
昨年11月に講談社から口頭で許諾を受け、主演に長澤、脚本に大河ドラマ『風林火山』などで知られる大森寿美男の起用を決めていた。
しかしその後、講談社が辻村氏の意向として脚本の修正を要請。
NHKと講談社の担当者間で何度も話し合いの場が持たれたが、講談社は今年2月、
「辻村氏が脚本に納得していない」
として、クランクイン予定の当日にドラマ化許諾を撤回したという。
これによりNHK側は制作中止を余儀なくされ、本来同作が放送されるはずだった5月の枠は、過去に放送されたドラマなどの再放送で対応。
同局は1953年に日本で初めてテレビドラマを放送したが、クランクイン直前の撮影中止は過去に例がないという。
NHKと講談社間で誓約書などは作成されていなかったが、NHK側は、
「担当者間の口頭の了承があり、契約は成立している」
と一方的な解除が不法行為に当たると主張。
スタッフへの業務委託費用や出演者のキャンセル料などのほか、
「NHKのドラマ制作の信用は確実に低下した」
として、約5980万円の損害賠償を求めている。
なお、講談社広報室は、
「原作の改変が著者の意向に大きく反し、話し合いを続けたが合意に至らなかった」
と説明。
一歩も引く様子はなく、前代未聞の事態は泥沼の法廷闘争へと発展しそうだ。(伊原)
訴状によると、ドラマ化を予定していたのは、ミステリー作家・辻村深月氏(つじむらみづき=32)の小説『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』。
辻村氏の故郷である山梨県を舞台に、30歳前後の女性たちの苦悩を丹念に描き、第142回直木賞候補作にも選ばれた。
NHK側は今年5月から、同作をBSプレミアムで連続ドラマとして放送することを企画。
昨年11月に講談社から口頭で許諾を受け、主演に長澤、脚本に大河ドラマ『風林火山』などで知られる大森寿美男の起用を決めていた。
しかしその後、講談社が辻村氏の意向として脚本の修正を要請。
NHKと講談社の担当者間で何度も話し合いの場が持たれたが、講談社は今年2月、
「辻村氏が脚本に納得していない」
として、クランクイン予定の当日にドラマ化許諾を撤回したという。
これによりNHK側は制作中止を余儀なくされ、本来同作が放送されるはずだった5月の枠は、過去に放送されたドラマなどの再放送で対応。
同局は1953年に日本で初めてテレビドラマを放送したが、クランクイン直前の撮影中止は過去に例がないという。
NHKと講談社間で誓約書などは作成されていなかったが、NHK側は、
「担当者間の口頭の了承があり、契約は成立している」
と一方的な解除が不法行為に当たると主張。
スタッフへの業務委託費用や出演者のキャンセル料などのほか、
「NHKのドラマ制作の信用は確実に低下した」
として、約5980万円の損害賠償を求めている。
なお、講談社広報室は、
「原作の改変が著者の意向に大きく反し、話し合いを続けたが合意に至らなかった」
と説明。
一歩も引く様子はなく、前代未聞の事態は泥沼の法廷闘争へと発展しそうだ。(伊原)
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