マイケルさん遺言。肉親との確執がくっきり。後見人にダイアナ・ロスの名も!!

マイケル・ジャクソンさん(享年50)の弁護士らは1日､マイケルさんの遺言書を米ロサンゼルス郡地裁に提出した。

それによって､
(1)すべての遺産を自らの財団に残す
(2)母キャサリンさんを子供3人の後見人にする
(3)友人の歌手ダイアナ・ロスを母の後継の後見人に指名する

など波乱含みの全容が明らかになった。

同遺言書は02年7月7日付けで作成されたもので､くしくもマイケルさんと母以外の家族との“確執”が明らかになった。

総額5億ドル（約482億円）の遺産はすべて「マイケル・ジャクソン・ファミリー」に残すと記され､譲り受ける権利があるのは3人の子供と母キャサリンさん(79)だけと記述。

3人の子供の養育権と子供の財産管理については､母キャサリンさんを後見人に指名。

幼少のころ虐待を受けたとされる父ジョセフさんや､不仲とされる兄弟（姉妹）の名前は一切遺言状に登場せず､いかに家族との確執が根深かったかがうかがえる。

父親のジョセフさんは､マイケルの死の数日後に開催された「BETアワード」にて､息子の死を悼まず､自身の新たなビジネスでもあるレコードレーベルについて熱心に語ったことで非難を浴びている。

実父や兄弟（姉妹）に対して不信感を募らせる一方で､ダイアナ・ロス(65)へに対しては絶大な信頼を寄せている。

遺言状に､母親が死亡するなど後見人を務められなくなった時には､ダイアナを後見人に指名していることでも分かる。

ダイアナは1960年代後半に超人気番組「エド・サリバン・ショー」でジャクソン5を紹介して彼らを有名にし､幼少のころからマイケルさんをかわいがってきた。

マイケルさんにとってダイアナは母のようでもあり､何でも相談できる無二の親友であり､“家族”だったのだろう。

かつてマイケルさんが整形し､ダイアナそっくりの顔になったこともあり､それもダイアナに対するオマージュだったのかもしれない。

遺書の中でもう1つ注目されている点は､2人目の妻で､長男(12)､長女(11)の母だったデビー・ロウさんには「意図的」に「遺産を相続させない」と明記されていること。

地元テレビの電話インタビューでロウさんは「親権を求める」と答えるとともに､ジャクソンさんの父親であるジョセフさんと子供たちとの接触を禁じる命令を求めると述べた。

しかし､その後ロウさんの代理人は会見で､「まだ最終決定には至っていない」と強調。ロウさんが､親権を主張するかどうか検討中だとした。

遺言書が公開されたことで､マイケルさんの遺産をめぐる争いは､さらに予断を許さない展開になりそうだ。(松野)