龍馬伝
[第44話]
象二郎(青木崇高)は土佐へ戻った。容堂(近藤正臣)に龍馬が描く“大政奉還論”に同調するよう説得するためだ。しかし象二郎の話を聞いた容堂は、それを拒否する。10/31放送
その頃、龍馬(福山雅治)は長崎に来ていた。銃を仕入れるためだ。ある日、に長崎に停泊中のイカルス号のイギリス人水夫が殺される事件が起きる。犯人が白い袴をはいていたという情報から、海援隊に容疑がかかってしまう。
イギリス公使・パークスは弥太郎(香川照之)を呼びつけると、犯人を引き渡すように要求。もし引き渡さない場合には、「土佐を攻撃する」と脅迫してきた。
奉行所は、龍馬の代わりに惣之丞(要潤)を連行する。海援隊のメンバーは濡れ衣を晴らすため、真犯人探しを始めた。
事件を目撃していたお元(蒼井優)は奉行所で「龍馬は犯人ではない」と断言する。ところがお元が龍馬に肩入れしていることが奉行・朝比奈(石橋凌)の逆鱗に触れる。朝比奈はお元の荷物を調べさせた。するとお元の荷物からロザリオが出てきた。そこで朝比奈はキリシタンの弾圧を開始する。何とか逃げたお元を保護したのは、龍馬だった。
その頃、海援隊は真犯人を探し出していた。犯人は福岡藩の藩士だったが、すでに自害していたのだ。その報告を受けた龍馬は、パークスと直接話し合いをするために、自ら会いに出かける。
龍馬はパークスに、犯人は海援隊ではないことを伝えた。パークスは龍馬の武勇伝を知っていて、龍馬の言葉を「信じる」と言った。龍馬はパークスにもうひとつ頼みごとをする。それはキリシタンとして追われているお元を「イギリスに連れて行ってほしい」というものだった。パークスは龍馬の頼みごとを聞き入れ、お元をイギリスに連れて行くことを約束する。
こうしてお元は人知れずイギリスへと旅立つのだった。
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キャスト
坂本龍馬 / 福山雅治(ふくやままさはる)土佐藩の町人郷士・坂本家の次男として誕生。
龍馬は自由で合理的な町人気質にふれながら育ったため、自由なところが多い。
土佐藩を飛び出し、勝海舟のもとで航海術を習得、海援隊を組織する。
薩摩藩と長州藩という対立していた二藩の間を調停し、薩長同盟を締結させた。
岩崎弥太郎 / 香川照之(かがわてるゆき)
土佐藩の地下浪人。
貧しい暮らしに耐えて学問に励んだ努力の人。
吉田東洋に見出され、出世を遂げた。
龍馬の海援隊の活動を金銭面で支えた人物。
龍馬が死んだ後は、巨大商社を一代で築き上げた。
龍馬に対し常にライバル意識をもっていた。
武市半平太 / 大森南朋(おおもりなお)
土佐藩の白札。
龍馬の幼なじみで、文武両方に優れていた。
土佐勤王党を結成し、吉田東洋の暗殺を企て、一時は土佐藩だけでなく朝廷をも動かす力を握っていた。
しかし公武合体派が朝廷を牛耳るとみるみるうちに失脚し、切腹を命じられてしまう。
性格は生真面目で、融通の利かないところが多少ある。
平井加尾 / 広末涼子(ひろすえりょうこ)
土佐藩郷士・平井収二郎の妹で、龍馬の幼なじみ。
加尾は龍馬に思いを寄せる。
しかし、龍馬と加尾が近づくことを警戒した兄によって二人の間は引き裂かれてしまう。
楢崎龍 / 真木よう子(まきようこ)
京都の医者の娘で、龍馬の妻。
父を失い、母と妹2人と弟2人を抱えるという過酷な時期を過ごしてきた。
寺田屋で襲われた龍馬を助けた。
長崎から下関へと移り住み、日本中を駆けめぐる龍馬を陰ながら支え続けた。
坂本乙女 / 寺島しのぶ(てらしましのぶ)
坂本家の三女で、龍馬の姉。
龍馬は12歳で母を亡くしているので、3歳年上の乙女が母親代わりだった。
いつも龍馬のことを気にかけ、泣き虫だった龍馬を強い男に鍛えあげた。
龍馬にとっては最愛、最大の理解者であった。
千葉佐那 / 貫地谷しほり(かんじやしほり)
江戸の名門・千葉道場の娘。
千葉道場を代表する剣術の腕をもっている。
負けん気が強い。
江戸に剣術修業に来た龍馬と出会い、真摯に剣に向かう龍馬の姿にだんだんと惹かれていく。
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