中田翔を変えた偉大な先輩からのアドバイス! 「まず人としてしっかりしないと」
開幕から好調を維持し、勝負強い打撃でチームを引っ張っている日本ハム・中田翔内野手。活躍が認められ、今年のオールスターにはファン投票、選手間投票で共に選出され、初出場を決めた。
大阪桐蔭高校で通算87本塁打を放った中田は、2007年に鳴り物入りで日本ハムに入団。
しかし、1年目は左手首の骨折などもあり、1軍昇格はなし。
2年目は2軍で本塁打、打点の二冠王を獲得したものの、1軍では22試合の出場に留まった。
しかし3年目の昨季、天性の打撃センスが開花。
プロ第1号を含む9本塁打を放ち、今季の大活躍の足がかりを作った。
1軍の壁に苦しんだ過去2年間が嘘だったかのように、突如目覚めた"平成の怪物"。
中田入団時に日本ハムのGMを務めていた高田茂氏は、活躍の裏に「精神面の成長」があったと指摘する。
確かに中田は、プロ1年目から奔放な言動で度々注目を集めてきた。
2008年のシーズン開幕前には、一番行きたい場所として北海道一の歓楽街・ススキノを挙げ、小遣いが30万円で足りないと豪語。
2009年にはチーム練習に遅刻し、「10日間の出場停止と今季イースタンリーグ日程終了まで外出禁止」という厳しい処分を受けた。
そんな"問題児"を励まし続け、更正させたのが、昨年まで二軍打撃コーチ(現一軍打撃コーチ)を務めていた田中幸雄コーチだ。
現役時代背負っていた背番号「6」を中田に託した田中コーチは昨秋、くすぶっていた中田にこうアドバイスしたという。
「翔は言葉遣いもそうだし、嫌なことがあるとすぐ顔に出すところがあった。新人の頃からそういうイメージが染み付いている。だからこう言ったんです。『まず人としてしっかりしないと、使ってもらえるものも、使ってもらえなくなるぞ』と。(中略)『言動で誤解されたら、もったいない。誤解されて損をするのはオマエだぞ』と」(日刊ゲンダイより)
この言葉に感化されたのか、中田の言動はみるみる改善。
タメ口になることもあった報道陣への受け答えも、「です、ます」調で丁寧なものになった。
それに伴って打撃成績も向上。
現在は昨季の打点王・小谷野から奪った4番の座も板についてきた。
オールスターに選出された際の会見でも、
「フルスイングでどんどん大きいのを狙っていきたい。認められるのは凄く光栄。うれしいの一言です」(同)
と謙虚に語った中田。
2000本安打を達成した偉大な先輩からのアドバイスを受け、怪物は更なる成長を目指す。
(2011年7月10日)
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