阪神･金本知憲､和田新監督のもとで選手兼打撃コーチ案が浮上!

阪神の来季監督に和田豊1軍打撃コーチの昇格が23日､決定した｡

坂井信也オーナーはこの日､神戸市内で取材に応じ､新監督への就任要請にオーナー自身が出向くかとの質問に､
｢身内の人なのでそんなことはしないでしょう､(球団社長の)南君が要請して返事をもらう｡私が会う時はOKが出た時｣(ニッカンスポーツより)
と説明｡
また､契約期間についても､
｢普通にいったら3年になるやろうと思う｣(同)
と長いスパンでチームの立て直しを期待していることを明かした｡

そうした中､新体制には金本知憲外野手が打撃コーチ兼任となる構想が浮上｡
将来の4番を育成するため､アニキが一肌脱ぐという夢のプランだ｡

坂井オーナーはこれまでにたびたび､
｢主軸に近いところを打てる打者が､生え抜きで何人か出てきてほしい｣(デイリースポーツより)
とコメントしてきた｡

2004年以降､阪神の主軸はFAで加入した金本と新井が担ってきた｡
しかし､20日に甲子園球場で行われた阪神-横浜戦の観衆は､2005年からの実数発表以降ワースト記録となる2万4688人｡
今オフは生え抜きの主砲として期待の大きい鳥谷のFA移籍も噂されており､チームは客の呼べる生え抜きの和製大砲育成が急務となっている｡
その実現に適した人材が"金本コーチ"というわけだ｡

今季､右肩の故障で出遅れた金本だが､ここのところ復調気配｡
22日の広島入りの際､和田打撃コーチも､
｢カネは今からシーズンが始まれば､相当､打つと思う｡技術的なところでだいぶ(状態が)上がってきてる｣(同)
と話した｡

その一方で球団には､来年4月に44歳を迎える金本の技術や経験を少しずつでも若手に継承してほしいという思いがある｡
和田コーチも､自らに厳しいトレーニングを課す金本について､
｢こういう姿勢は本当に若手に見習ってほしい｣(同)
と絶賛しており､コーチ就任となれば若手選手に大きな影響を与えることは間違いないだろう｡

主力選手が高齢化し､チームとして大きな転換点を迎えている阪神｡
チーム最年長の金本がどのような決断を下すのか注目だ｡

(2011年10月24日)

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